ベル&ロス特集

今回は、最近大変話題のブランドのベル&ロスについて、改めてどんなブランド?なのかということをご紹介させて頂きたいと思います。

  • 目次
  • ①ベル&ロスの歴史
  • ②ベル&ロス初のコレクション、スペース1
  • ③2005年、BR01の登場
  • ④ベル&ロスの象徴的モデル、BR03の登場
  • ⑤スポーツラグジュアリーを表す新モデル、BR05の登場


①ベル&ロスの歴史

ベル&ロスの名前の由来

ベル&ロスは、プロダクトデザイナーのブルーノ・ベラミッシュ(写真右)と学生時代の友人である銀行マンだったカルロス=アントニオ・ロシロ(下の写真左)が、社会人になってからもそれまで趣味だった時計集めを続けており、2人でそのコレクションを披露しあっていたのですが、

自分たちの本当に欲しい時計を作ろうと、1992年にフランスで創業した腕時計ブランドです。

二人のニックネームを取り、ブランド名がベル&ロスと名付けられました。

ベル&ロスとジンの関係

プロダクトデザイナーのブルーノ・ベラミッシュは、デザイナーを目指して国立のデザイン大学の「ENSCI」に入学し、2年の兵役を経て、アビエーションウォッチの魅力を再認識し、卒業プログラムでのインターン先が、ドイツのミリタリーウォッチブランド「Sinn(ジン)」だったのです。

ジンをフランスで販売をしようとしたブルーノでしたが、様々な事情があり、難しく、高校時代からの盟友であり、コンサルタントや投資銀行んもバンカーとして、すでに財務や経営のキャリアを積んだカルロス・ロシロと、1992年に自宅の一角をオフィスにして、「ベル&ロス」を立ち上げました。

ベル&ロスのロゴの由来

デザイナーだったベラミッシュは、ロゴもしっかりとデザインしていて、腕時計を横に置き、上から見た時のイメージになってなっています。

&を囲む円は時計のケースを。&自体は針を意味し、Bellはベルトとバックル、Rossもベルトをイメージしています。

そして、&マークは、「実用を最優先した時計を創る」- これをを最大の目的に掲げ、「本質を追究して無駄な演出をいっさい許さない」という共通の考えのもと、マスターウォッチメーカーをはじめ、エンジニア、デザイナー、プロフェッショナル・ユーザーの専門知識と経験の融合を表しています。

②ベル&ロス初のコレクション、スペース1

ベル&ロスの初期を代表するモデル スペース1

そして、1994年に初のコレクションを発表します。

ジン社のオリジナルモデルをベースに、BELL&ROSS by SINNとして1994年に発売されたモデル。センターの同軸上に秒積算針と分積算針を備えたレマニアCal.5100を搭載。PVDやセラミックの技術はまだ開発途上で、塗装によるブラック仕上げでした。

この際にもバックアップをしてくれたのが、「ジン」でした。デザイナーとして素晴らしい時計のデザインを生み出していたブルーノ達でしたが、元々時計業界にいた二人ではなかったため、アイデアはあっても、時計を作る術を持たなかったのです。

そのピンチを救ってくれたのが、ジンの創業者「ヘルムート・ジン」。その人でした。

ヘルムート・ジンは、二人の熱意と考えている時計のクオリティなどに賛同し、ベル&ロスの最初の500本の製造を、ジンで行いました。その感謝の意味を込めて、ベル&ロスの当時のモデルには、「Bell&Ross by Sinn」という記載がなされています。

そして、1997年には、シャネルをフランスブランドから、世界的なブランドに育てるのに尽力した投資家のバックアップを受け、パリに本社を移し、スイスのラ・ショー・ド・フォンの製造工場で、時計に製造を行うことが出来るようになりました。

③2005年、BR01の登場

唯一無二のデザイン BR01

コックピットの計器をそのまま取り出したようなデザイン。そして、コックピットの計器に最も多く使われている46mmというサイズで、発表しました。

この唯一無二のデザインは、ファッション界の巨匠「ラルフローレン」氏など多くの著名人やスター、スポーツ選手などに愛されるきっかけとなり、それが基でさらに知名度をあげていきました。

この人気の高さは、ただのデザインで作られているのではなく、アビエーション、つまり操縦席のパネル計器や、パイロットウォッチの進化から見える 航空市場の鍵となる時代の象徴などひとつひとつのディティールに意味と機能があるからこそ、人々は惹きつけられるのです。

④ベル&ロスの象徴的モデル、BR03の登場

BR01の世界観を時計らしいデザインで表現したBR03

BR03の登場で、ベル&ロスは時計界での確固たる地位を確立します。

また、ベル&ロス=角型時計という方程式も世に広まりました。

世界をあっと言わせたBR03-92 DIVERの登場

世の中をまたもやあっと言わせたのが、このBR03-92 DIVERです。

ダイバーズウォッチといえば、水圧が均等にかかるようにと丸形が一般的ですが、ベル&ロスは、アイデンティティの角型ケースで、本格的なダイバーズウォッチを発表しました。

⑤スポーツラグジュアリーを表す新モデル、BR05の登場

2019年に登場したBR05

そして、2019年にさらなる進化を遂げ、発表されたのがBR05です。

これで、ベル&ロスは、ベル&ロスの表現するスポーツラグジュアリー。ベル&ロスらしいスポーツラグジュアリーを表現しました。

新たなモデルを発表するごとにファンを増やし続けているベル&ロス。世界的には、ベル&ロスの熱狂的なファン、コレクターのコミュニテイーである「BR-GANG」というものも存在します。

ベル&ロスがセラミックケースや、PVDケース、サファイヤクリスタルケースのモデルを発表したころ、他にそのような事をしているブランドは、ほとんどありませんでした。ベル&ロスが発表した何年もあとに、多くのブランドが採用するデザインや素材などは数多くあります。

世の中の、そして時計業界の1歩先、2歩先、何年も先を進んでいるベル&ロス。これからも目が離せません。

 

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